1990年代以降

1990年代、シャネルNo.5には、他のどの香水ブランドよりも多額の広告費がかけられたという。
キャロル・ブーケは、この時期のシャネルの顔であった。
2011年現在、シャネルNo.5にかけられる広告費は、年に2000万ドルから2500万ドルだと推定される。
2003年、女優のニコール・キッドマンが香水のイメージ・キャラクターとなった。映画監督のバズ・ラーマンが招かれて、キッドマンを主役にした広告キャンペーンが考案された。ラーマンは『映画 No.5』と名付けたコンセプトを、次のように説明している。
『私が作れるのは、2分間の予告編だ…本編は、これまでに実際に作られたことのない映画、シャネルNo.5についてではなく、シャネルNo.5が試金石となるものだ。
ラーマンの映画は、2分間のものと30秒間のもの2本が制作され、テレビと映画館で流された。 広告費は、ダミエライン アズール イギリスポンドで1,800万ポンドかかり、キッドマンには仕事の対価として370万ドルが支払われた。
現在のシャネルNo.5の顔は、オドレイ・トトゥである。2012年5月には、シャネルNo.5の歴史上初の男性香水モデルとして、ブラッド・ピットの名が発表された。
「『つぐない』のジョー・ライト監督により、テレビや印刷を含む複数のプラットフォームによりグローバルな販促が繰り広げられる」[37]ということである。


ダミエライン アズール